てぃーだブログ › 沖縄探索 離れていてもできることだけ › お勧めの本 沖縄関連 › 沖縄報告  復帰前後から 沖縄サミットまで 3分冊
沖縄に興味のある人に読んでほしいのですが、特に うちなんちゅ にはぜひ読んでほしい本です。

沖縄で印刷されたわけでもなし、著者が沖縄の人でもないのですが紹介したい本があります。
朝日新聞という硬い会社の編なので、硬い内容なのですが、一読する価値はあります。
  (朝日新聞としてはかなり気合が入った本ですよ。)
また、朝日新聞の論調なので好き嫌いはあると思います。 
   朝日新聞出版 朝日文庫

沖縄報告 復帰前 1969年
沖縄報告 復帰後 1982年-1996年 
沖縄報告 サミット前後 2000年(未読)  の3冊です。

-復帰前-の担当記者の中には、当時那覇支局の筑紫哲也さんも名前を連ねています。
amazonで見ると中古で1円~となっています。朝日文庫で見ると 新品730円で販売しているようです。

遠く離れた私たちから見ると、沖縄のことは身近なこととは写らないのが本音かも知りません。事実私もそうでした。
本土復帰、なんてすばらしいことだろう、沖縄の人はみんな喜んでいるに決まってる。は いいほう 『あ、そう』で終わる人が大半だったと思います。
しかしこの報告を通じ、大げさですが、政治的な判断が一国(沖縄)の経済、社会にどのような影響を与えたのか、その影響は、社会のさまざまな層でどのように受け止められたのか、そしてどのうに苦しんだのかを感じることができます。
一般に報道されていることがいかに表面的であるか、いいこと がいかに部分的であるか。
事実であるはずの歴史を振り返ってみようと読んだ本から、違う歴史を学んだ気分になりました。

琉球という視点 沖縄という視点 それは継続した歴史の流れの中にあります。しかし、戦争という大きな楔と、政治というこの世でもっともグロテスクな魔物の手によって翻弄された沖縄の人たちにとっては、生きるために気力を振り絞ってきた沖縄の視点がもっとも重要な生活空間であったはずです。このため、琉球の視点が薄れ、自分たちの歴史ではなく、観光資源としての琉球の歴史、としてしか感じられなくなっていることは残念なことです。しかしこの3冊を読むことにより、本当の沖縄の理解につながっていくと思います。

少々心に重い本ですが、ぜひお試しください。




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